この度の東日本大震災、近年では、北海道や東北、中越地方での地震や火災が発生し他の構造物と同様に埋蔵文化財の破損、焼失の被害も報告されています。
通常、埋蔵文化財の発掘調査で出土した遺物は樹脂ケースに収められひとたび火災が起きると樹脂が溶けて、貴重な文化財に付着し修復不可能な状態になっているのが現状のようです。
付着物の被害があまり多くない木材(桐)を使用し炭化性能を向上させた収納箱は埋蔵文化財や古文書、掛軸、紙製資料などの後世へ残すべく貴重な文化遺産の保存には最適な桐保存箱です。
また、この度の東日本大震災では異例の計画停電により空調設備等に支障をきたし保存物の保存状態が危惧されます。
桐には様々な長所があり、人への優しさと環境への優しさ、防虫効果、調湿作用、熱伝導が低いことによる急激な温度変化に耐えることや、温かみある手触り等。
修復された資料文化遺産も保存方法が良くなければ、虫食いや、カビ、劣化が再発する恐れがあります。
尚、京都の冷泉寺(和歌の家)では400年以前の古文書が桐箱に保存されていたようです。
桐の特性が生かされた保存箱での貴重な史料等の保存は、日々環境が変わる今の時代にお薦めしたい保存のひとつです。